サンダーボルト宙域にジャズは似合わなかった
「サンダーボルトにはやっぱフリージャズだ。」
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」第1話PV(long ver.)
という予告編が最高にクールだなと期待が高まった、機動戦士ガンダムサンダーボルトアニメが全4話で終わった。
宇宙+ジャズ+ハードボイルドな世界観はスペースコブラやカウボーイビバップにも通じると思った傑作。イオフレミングとダリルローレンツの死闘を彩る音楽も、モビルスーツ戦にはいままで使われてなかったジャズがドンピシャではまっていると感じる。疾走感と気を抜いたら死ぬ感じが、予定調和をよしとしないビバップのピリピリした感じに似ている。マイルスデイビスがそういえば、ジャズは格闘技だって言ってたか。
音楽を担当した菊地成孔は以前にはLUPIN the Third 峰不二子という女で、かつてはルパンといえば大野雄二という固定観念にもなりかけていた音楽の世界観をぶっ壊してくれたのも中な痛快。
で、このガンダムサンダーボルト、よくジャズが流れるがこの戦闘を印象づけるシーンではオールデイズ風というかなんとも野暮ったい昔のポップス風の音楽が流れる。そして、それが決着するときの音楽というものがなんとも印象深い。
ジャズという刹那的なものとして動画を彩る反面、感情的に動画を彩るにはザ・感動!というストリングなどの音楽よりも、昔のポップス風な音楽に仕立てるってのはいいかんじ。
そういえばサンダーボルトにはやっぱフリージャズだ!ってところ実際にフリージャズが流れてこなったな。
わからない人に説明するなら、あのビームサーベルでキャトルミューティレーションされたところで流れたのがフリージャズです…。