cafe dé nanntoka

1に酒、2に音楽、3にアニメ、3、4がなくてあと余談

出し抜かれることにおびえながらも、なぜ労働基準法を守らなければいけないか

松浦勝人氏の労働基準法観について是正しておきたい点

において言ってたことをまた再び蒸し返すような話なんだけど。今日は旅行会社大手のHISが度重なる労働基準監督署の業務改善命令を受けながらも是正の態度が見られなかったために書類送検されたという。

また、話はちょっと変わるがセブンイレブンでは懲罰により高校生のアルバイトの給料が減額されたという。この話でテレビはよく法定の基準である一日当たりの給与の10分の1をこえる減額であったということを言っているが、そもそも欠勤である。その分の給料は発生しない。それに加えて給料を減額したということだ。こういったことだとセブンイレブンは懲罰目的で給与の減額をしたととられかねないが、そもそもこういった減額が許されるのは過失か故意により損害をもたらしたときだ。

ともあれ、こういったニュースが流れてくることで、労働への世間の関心がもたれているのかなと思わずにはいられない昨今である。

しかし、こういったなかでちらほらと聞こえてくるのは「労働基準法なんて守ってたらほかのところに出し抜かれる」「そんな甘いこといってたら負ける」こういった声だ。

 

ではなぜ労働基準法は守らなければいけないのか

たとえば、日本の高度経済成長期は華やかな記憶として日本人にはあのころはよかったよねとなんとなく体験してない自分でも想像できてしまうのであはあるが、その影で産業廃棄物やら有害物質をどんどん環境に放出し公害問題を引き起こした。

そういったことを引き起こさないように、法律で規制されている。労働基準法とは適用の厳格さが違うが、もしそれがゆるやかな適用だったら「そんな環境のことを気にしてたら負ける」そういった声があったかもしれない。また、食べ物の中に含まれる有害物質だって規制されているが、そんなことを気にせずに生産性を重視したら、社会的に問題になる。

これは労働基準法の適用でも同じことだ。みなが無理をしながら働くことは決して社会のためにはならないのだ。そして、公害問題しかり、そういった社会的損失をふせぐためにみんなで守らなきゃいけないルールなのだ。

なお、中国なんかは公害問題を気にせずにどんどん産業を発展させているため、他の国を上回る生産性を上げているが、やはりいつか問題に直面し様々な点を見直しをせざるを得ないと思う。こういった問題に直面すると見直しをし立ちどまるということを、昨今の労働関係のニュースなどを見ていると期待したいところだが。