cafe dé nanntoka

1に酒、2に音楽、3にアニメ、3、4がなくてあと余談

冴えない彼女の育てかた クリエイションとは他

アニメ、冴えない彼女の育てかたの録画がハードディスクの肥やしになってたので消化した。原作は見てない。これ、思ったより人気あるみたいですね。若いオタクを中心に。

アニメとしてよくできてると思うし、よくわかんなかった同人業界ってそうなの?的なのがちらほら(実際にどうなのか確認作業はしてない)

あと”大手同人サークル代表”というそういう世界をよくわかんない人にはなんか雑魚業界人っぽくね?っていう感じの波島伊織とそれを本気で警戒する主人公がなんか見てて面白かった。

おじさんとしては、創作に真摯ながらものめりこみすぎる倫也たちも、同人業界を牛耳ると豪語する波島もどっちも将来が心配だよ。あ、詩羽ってもう将来約束されてる超人気作家なんだっけ。

 

しかしながら、この作品見てて違和感しかなかった。あんまり絵を書いたり音楽を作ったり、動画を作ったりといった創作活動に没頭した経験はないんだけどこういうのをする高校生は知り合いにいたけど、人間関係を隔絶して孤独を煮詰めて大学などで活動範囲が広がってカタルシスが爆発してるようにも見えたんだけど、この作品はなかなか青春しながら創作してて(しかも高校生で)まぶしいですね。

もちろん、ラノベなどは若いオタクの共感あってこそというところがあるから今の若いオタクの共感というか願望はこんな感じなのだろう。

ニコ動やpixivなどで発信する側にもなる人も多いだろうし、今のオタクは消費するだけで創意工夫がないとも苦言してた人がいたのも昔な気がする。

 

この作品の違和感としてはクリエイターとはみたいなのを感情交えてなんか言ってるのが、こうアフンって感じで鳥肌立ったりするところ。孤独を煮詰めてせっせと創作してたかつてのオタクと偉い違いで。

クリエイションは孤独の中で生まれるもんとは門外漢の自分は思ってるけど、今の若いオタクたちは創作の中でも青春したいという願望があるのだろうか。何かこういうオタクっぽいとがった才能の集団が集まると何か”濃い”感じになるけれども互いにそういうのを察しながらも、才覚を認めてるから仕方ないみたいな感じで人間関係の摩擦はそんなに無いとその孤独を煮詰めたオタクの友人は言ってたかな。

作家はよくその人間関係の中に身を置きつつも、客観的に人間観察を行い創作に生かすことはある。このさえかのは割とみんな主観的かつ感情的に人間関係に身をおいてる感じだった。

こういったオタクの創作集団の中での人間関係を展開するストーリーはかつてのこみっくパーティーにはじまる流れだと思うが、こういった作品の共感というのがあるあるにとどまらない「こうありたい」という部分が強いラノベ作品っぽさがある。

この作品で何か自分としては違和感があるのはこの共感のためのチューニングが今の若いオタクにあわされてるから他ならないのではないかと。ニコ動やpixivを文化にとまどうみたいな。