今期アニメ、灰と幻想のグリルガムとこの素晴らしき世界に祝福を を見て気付いた
今期アニメにおいて結構注目の高いと思われるこの2作。
どちらもRPGのファンタジー的世界観をを土台にした作品である。アビリティやパーティーといったどちらもRPGでよく耳にする言葉だ。
RPGという物自体も、ファンタジー世界をゲームとして遊ぶため必要な数値や仕掛けをレベルであったり、ジョブやアビリティという言葉をあててデータ化することにより遊べるものとするわけであるが、ゲームである以上レベルが上がるといきなりその数値分強くなり、ジョブを選択するといきなりそのジョブになる。人間の成長というものはそんなデジタルなものではないんだけど、最近のアニメ見る人たちはすんなり受け入れられるんだろうか。
そういえば、キン肉マンなんてあんなにあてにならない超人強度という数値があったなーなんてことも思い出した。
と、アニメ作品内でのこういったRPG用語が飛び出すことに違和感を感じてはいたんだけど、最近は慣れた。この傾向はおそらくソードアートオンラインから続くのではないかと思う。ログホライズンやオーバーロードとかとか。
自分も最初はなんでネトゲをしてるのをアニメでみなければならないんだ…という気持ちを持ちはしたが、なるほどこれはこれで新しい人間の描き方だと納得もした。
さて、それ以降のファンタジー世界を遊ぶためにRPGで導入された数値やパーティーやジョブといったものをアニメに持ち込んだ流れは小説を原作とするソードアートオンラインにあるんじゃないかとも思うんだけど(それ以前のアニメもあったかもしれないけど)それはそのファンタジー世界を遊ぶための要素を持つネトゲをしてる形ではあった。
灰と幻想のグリルガムとこの素晴らしき世界に祝福をはファンタジー世界でありながら、RPGのようにある程度登場人物は自身の能力を客観視して把握できている。これはダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかなどにも確認できる。
これはある種の第四の壁 - Wikipediaを少し突破しているような状態ともいえる。こういった傾向を感じたので、同じようなものばかりが量産されてるなどという批判があるアニメやらラノベの世界の流れというものもまだまだどんな展開を見せるかわからなくて楽しみではある。