cafe dé nanntoka

1に酒、2に音楽、3にアニメ、3、4がなくてあと余談

個性 とは

僕のヒーローアカデミア、溜まってたアニメ見終えたよ。2クール目とかあるかな。ジャンプの人気もなかなかあるみたいで。

 

そのジャンプで人気を得ているだけあって、ジャンプの努力、友情、勝利は押さえている作品だと思った。面白い。

そして、この作品でキャラクターの特技にあたるもは、個性と表現されている。今までのジャンプではドラゴンボールやワンピース、キン肉マンとみなそれぞれ個性とよべる特殊な能力を持っている。僕のヒーローアカデミアでは、主人公にはそれがない。話の流れで得るけど(ワンピースもそうか)。

ジャンプでは、主人公がみな最初は非力でも何か光るものを持ち合わせていって努力して、友情、勝利といったものが多いけれども、この作品では徹底的に非力で努力しても無駄だということを描写している。

思えば、漫画のストーリー、ラノベのストーリーは主人公が他とは違う能力を持っていて、それが原因で普通とは違うみたいなものが多い。みんながよく授業中に妄想するのとして、俺はこいつらみたいな普通なのとは違うみたいなものを踏襲したもので、そのほうが読者の共感を得やすいのだろう。

僕のヒーローアカデミアにおいては、まわりが個性を持っているが、自分だけはないというコンプレックスを抱えているところからスタートする。漫画を始めるにあたり、読者の共感を得るような設定を考えるし、人気作になっているところを見るとそれは的中したのだろう。

そこに自分はある種のパラダイムシフトを感じた。最近は色々な分野で、若いながらも活躍する人や、独自の考えで注目を集める先駆者がやたら取り上げられる。こういったものを見ると、こんなすごい人がいるんだと思うが、それがあふれると自分は凡人なんだというものを感じてしまう。こんなに世の中には才能にあふれている人があふれてるのに自分は…。という。

昔では、自分は他の人とは違うと思っているような人を共感させるものが多く、この作品においては他は個性があるが自分だけがないというところからスタートする。でも、今も昔も普通の人がほとんどともいえるし、みな個性があるともいえる。

実のところ、今も昔も才能発揮できてる人なんて多いか少ないかなんてわからないもんだ。今の若い人らは同世代が活躍しているニュースなんかを見れば見るほど、自分たちが活躍していく姿をより非現実的なものに捉える仕組みができつつあるのではないかということを感じずにはいられない。