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なぜ保育士5万月給アップが支持されないっぽいのか

東京新聞:保育士月給を5万円アップ 5野党が法案提出:政治(TOKYO Web)

この法案、そこらで話してるのを聞いてると結構支持を得られているかというとそうでもないような感じがする。保育所と待機児童の問題は急務ともいえる状況は社会的に十分認識されている。保育所の不測の要因のひとつである保育士不足という点の対策にはこの5万円の月給アップは思い切ったことに見えるかもしれないが、実はこれしかないんじゃないかなという気もする。

しかしながら、自分の周りの話を聞くと中々支持を受けている政策案とも言い難い。ネットでもそういった声は見られる。かつての民主党政権のときの大風呂敷を思い起こさせるような法案に見えたというところが大きいのだろう。近頃は人事院勧告やらなんやらで、結構給与が上がっている役所の話を聞くのでべつに埋蔵金を探すまでもなくそこらのお金をまわせば難しくもないんじゃないかと思うけど。

 

できる、できないで支持するのはさておき、この法案は社会になくてはならない保育士の待遇が悪いといういわば人柱的な状態にあるのをなんとかしようというものだが前述のとおりの反応である。

これは保育士は必要だという認識はしっかり社会で共有できているくらいなのにだ。

 

今政策などを打ち出すとどれも特にセンセーショナルに支持を集めるのは見なくなった。こういったものは小泉総理の時くらいだろうか。

この小泉改革既得権益に切り込んでいくようなスタイルが働けど畑を耕せどといったといった人々に支持を集めた。その結果がその人たちにどのようなものだったかはさておき。

 

その時から非常に強く感じたが、困っている人に寄り添うような政策を打ち出すのもなかなか支持を得られにくく、何を敵にするかという議論が非常に目立つような世の中であるなと言われるまでもなくだけど思いますたとさ。

 

バブルがはじけてからは日本は閉塞感が支配している。こんなときは何をやってもダメな空気がよりこの敵を作り切り込んでいくスタイルを魅力的に引き立てていくものだ。たしかに戦うってのも魅力的に見えるけど、みんなで妥協してこーぜーてな生き方もいいと思うんだけどねと。