cafe dé nanntoka

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ガールズ&パンツァー劇場版に見る、制作側のやりたかったことについて考える

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ガルパンことガールズ&パンツァー劇場版ついついまた劇場に足を運んでしまいました。4回か。

水島務監督のパンフレットでのコメントの劇場でやりたかったことこと、地上波でやり残したことについて考えた。劇場版はだんだんとぶっとんだシチュエーションと演出を盛り込んでいって「ねーよw」とつっこみたくなるところを見事に自然なテンションの流れで見せてくれてすごかったなー。

地上波でやり残したことについては、やっぱり戦車+日常という絵をやりたかったのではないかと思う。

 

劇場版、地上波で一貫して制作側がやりたかったこととしては失敗兵器や特殊すぎる超兵器を活躍させたかったのではないかってのを思い浮かべる。

 

まず、劇中でも「戦車と呼びたくない戦車」とまで言われた戦車のポルシェティーガー、満足に動かないまま終戦を迎えたマウスなどこれらを動かしたいというアニメならではの願望が盛り込まれたのではないかというのを感じた。

 

劇場版においてはカールというあまりにも特殊すぎる超兵器やT28なんてのも出てきて、ぶっとんだもんたくさん動かしたいのか!という願望がとても伝わってきた。

 

と、ここでガルパンは一貫してあまり史実の戦車戦では活躍しなかった戦車がカギを握る場面はよく見る。CV33であったり、M3リーであったり、旧日本戦車であったり。これで強い相手をなんとか知恵で勝つというシナリオなんだよな~と思って、劇場版の相手のメインの車両パーシングのwikipediaを見て中々驚く。

このM26パーシング、ティーガーなどの重戦車に対抗すべく作られたのに、あまり活躍せず終戦を迎えたうえに満を持して投入された朝鮮戦争では山場であまり動くことができずに活躍できなかったからそのまま日本に鉄くずとして捨てられていったと…。ティーガーパンターに対抗するために作られたから装甲や火力はあっても、エンジンはシャーマンのまんまだったとのこと。

同じくチャーフィーも操作性は高かったが朝鮮戦争時のソ連戦車には歯が立たなかったとのこと。

思えば戦車道の公式ルールならみんなパンター使っててもいいはずだよなというのはある。こういったアレだった戦車たちを活躍させたかったんだろうというのを見ながらまた見返すのもいいものです。